邂逅 そして門出 エピローグ

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眩しい光が、瞼の奥まで差し込み、それがこれまでいた場所ではないことに気付かせる。
暗い岩だらけの壁が背後にあり、前には何ともちんけな海を模ったプールがあったあの場所ではなかった。
ゆっくりと首を振り、身震いし、昨日の冒険・・・・それは冒険でもなく単なる本能による行動だったかもしれないが・・・を、思い出してみる。

その日も、朝から冬の気持ちのいい風と共に、太陽の光は注いでいた。
しかし、目の前のプールの向こうには、相変わらず黒々とうごめく、摩訶不思議な集団の、好奇心あふれた視線があった。

いつも、いつもこうして自分の一挙一動が監視され、ときには笑われ、時には憐れみを持って眺められ、いつも、道化を演じていなければならない。
プールに、見事なダイビングをして、水中で体をうねらせ美しい姿を見せている筈なのに、なぜか笑しか返ってこない。
かって聞いたことのあるようなあのめくるめく讃美の声は・・・・

おぼつかない足で、なんとかプールから上がり、よちよちと、すでに頭上高く上がった太陽の光が注ぐ場所まで移動する姿にも大きな笑い声が浴びせかけられる。
どうして、こうまで見られなければならないのか、どうして自由に歩き、跳ね、泳ぎ何物にも拘束されない行動ができないのか・・・・

それは高く暗い岩の壁と、ちんけなプールという小さな世界に閉じ込められているからだと気付いたのは、その日の夕暮れだった。
今まで、何気なく、いや全く気にしていなかったこの世界が、まったくの作りもので、自分が本来生きていくべき世界でないということに気付いた。
いや、気付かされたといった方がいいかもしれない。

いつも夕日が暗い壁に吸い込まれていくとき、ずっと昔の懐かしいわけのわからない感情に、涙があふれていた。

この日もそれが何故か、それが何であるか、知ろうともせず、その気持ちを抑えるために、眠りにつこうとしていた。
ふと暗い岩の壁の方を見上げると、もはやあの太陽も落ち、暗い空には冬の星が瞬いているのに、なぜか、壁の一部から一筋の明るい光が漏れている・・・・
この岩山の向こうも同じ夜・・・・いや、それよりも何故、岩の間から光が漏れているのだろうか・・・・
暗い中を歩くのは得意ではなかった・・・・しかし、どうしてもその光の源を確かめなければならない様な気がして、一歩一歩、足元を踏みしめながら随分と時間をかけてようやくその光のところまでたどり着いたのは、もう夜なかを十分に過ぎていた。
降るような星空と、時折囁くような波の音が周りに満ちていた。
そして気付いた…
波の音・・・・・遠い昔聞いたことがあるあの広大な海のあの波の音・・・・・それは、眼下に見える、ちっぽけな海に似せたプールの波の音ではない・・・・いや、あのプールには波なんてない、せいぜいあるのは、飛び込んだ時に起こる波紋でしかない・・・
同時に、幼いころいつも嗅いでいたあの潮の匂が全身を覆っていることに気付いた。
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